ファームウェア・ROM機能
概要
LED電光掲示板は 基板上に シリアル接続のeepromを登載し、 メッセージおよび表示のパラメータなどを記憶している。eepromはATC64, AT24C256, AT24C512,ATC1024などが使用可能。 容量は自動検出。 ヘッダ領域、コメント領域で256バイト使用。 残りにメッセージをビットイメージで保存。
型番 | 容量 | 文字数(※) | 参考価格(※) |
---|---|---|---|
AT24C64 | 64Kbit | 250文字 | 100円 |
AT24C256 | 256Kbit | 1K文字 | 160円 |
AT24C512 | 512Kbit | 2K文字 | 300円 |
AT24C1024 | 1024Kbit | 4K文字 | 600円 |
※参考価格: 秋月電子での価格
rom_check
用例:rom_check
ROMが接続されているか、内容は有効か、サイズなどの 情報を取得し返す。
応答例(ROMが登載されていない場合): rom_check E rom_read failed. D exist:0 Ok. 応答例(ROMが未書込の場合): rom_check E bad signature 55ffffff found, 55524f6d expected. D exist:1 size:256 valid:0 Ok. 応答例(ROMが書込済の場合): rom_check D exist:1 size:256 valid:1 msg:0 cmt:0 bright:255 speed:4 Ok.
rom_cread
用例:rom_cread
ROMに書きこまれているコメントを読出す。
応答例: rom_cread D Hello World! Ok.
rom_cwrite
用例:rom_cwrite コメント
ROMにコメントを書きこむ。 コメントは英数字で 最大 200文字ぐらい。
コマンド例: rom_cwrite Hello World!
rom_dclose
用例:rom_dclose
rom_dwriteによるメッセージの書きこみを 終了し、メッセージの長さを romのヘッダー領域に書きこむ
rom_dread
用例:rom_dread {{start} end}
romのメッセージ領域を読出す。 startとendは 開始アドレスと終了アドレスで 16進数で指定する。 startは省略すると0, endは省略するとstart+7になる。 書きこまれているメッセージの長さは、このコマンドの動作に影響を与えない。
応答例: rom_dread f8 100 D ffff ffff ffff ffff ffff ffff ffff ffff ffff Ok.
rom_dwrite
用例:rom_dwrite data ...
データをromに追加書き込みを行なう。 更新されたメッセージ長は rom_dcloseコマンドでromに書き込まれる。 dataは16進数で最大16個まで指定可能。
コマンド例: rom_dwrite 0f0f 0f0f 0f0f 0f0f f0f0 f0f0 f0f0 f0f0 rom_dwrite 0f0f 0f0f 0f0f 0f0f f0f0 f0f0 f0f0 f0f0 rom_dwrite 0f0f 0f0f 0f0f 0f0f f0f0 f0f0 f0f0 f0f0 rom_dclose
rom_format
用例:rom_format [rom_size]
romの内容の初期化を行なう。 書き込まれているデータは失われる。 引数としてrom_sizeを指定可能。単位は kbit。 省略すると、実際に登載されているROMのサイズとなる。
応答例: rom_format V romsize = 256 kbit Ok.
rom_mdata
ファームウェア V1.05以降用例:rom_mdata n
romに書き込まれているn番目のメッセージの情報を表示する。 rom_mlistコマンドの1行分。
応答例: rom_mdata 0 D 0: enable:1 wait:1 scroll:1 repeat:1 0 1696 Ok.
rom_mlist
用例:rom_mlist
romに書き込まれているメッセージの情報を表示する。
応答例: rom_mlist D 0: enable:1 wait:1 scroll:1 repeat:1 0 144 D 1: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 144 176 D 2: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 176 208 D 3: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 208 240 D 4: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 240 272 D 5: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 272 304 D 6: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 304 336 D 7: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 336 368 D 8: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 368 400 D 9: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 400 432 D 10: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 432 464 D 11: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 464 496 D 12: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 496 528 D 13: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 528 560 D 14: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 560 592 D 15: enable:1 wait:0 scroll:1 repeat:1 592 624 D 16 message found. Ok.
rom_msg
用例:rom_msg iMsg enable [waitScroll scroll loop begin end]
メッセージの情報をromに書き込む。 iMsgはメッセージの番号で 0〜15の整数。 enableはそのメッセージが有効かどうかで、0または1。 waitScrollはメッセージを切り替える前に前のスクロールを待つかどうか、 scrollはスクロール表示するかどうか、 loopは 繰り返し表示するかどうかで、0または1。 beginとendはメッセージのデータの開始位置と終了位置でライン単位。
メッセージのデータは rom_dwriteで書き込む。
rom_scroll
用例:rom_scroll {[0|1]}
romに書き込んだメッセージをLEDにスクロール表示する。 メッセージが書き込んでなければ、何も表示しない。 引数はメッセージを繰り返し表示するか、1回だけ表示するかを指定する。 1で繰り返し表示、0で1回だけ表示、引数無しで繰り返し表示となる。
rom_set
用例1:rom_set bright 値 用例2:rom_set speed 値 用例3:rom_set led_reverse 値
LED表示用のパラメータをROMに書き込む。
用例1はLEDの明るさの設定で、0〜10の整数を指定する。
意味は lm_brightの引数と同じ。
用例2はスクロール速度の設定。1〜10程度の整数を指定。
scmode_div変数の値となる。
用例3はLEDの反転表示の設定。値には0または1を指定。
led_reverse変数の値となる。
rom_state
用例:rom_state
RAM上に読みこまれているROM関連の情報を表示する。
応答例: rom_state D valid:1 size:256 msg:0 cmt:0 bright:255 speed:4 led_reverse:0 Ok.
rr
用例:rr [start [end]]
番値を指定し、バイト単位でromの内容を読出す。 startとendは開始アドレスと終了アドレスを示し、 16進数で指定する。 省略すると startは0, endはstart+16となる。
応答例: rr 0 3f V rom_read[0-3f] D rom data 0000: 55 52 4f 6d 00 00 00 00 00 00 3f 80 00 20 00 40 D rom data 0010: ff c0 00 00 01 00 00 00 00 ff 00 04 00 00 ff ff D rom data 0020: 48 65 6c 6c 6f 20 57 6f 72 6c 64 21 ff ff ff ff D rom data 0030: ff ff ff ff ff ff ff ff ff ff ff ff ff ff ff ff Ok.
rw
用例:rw adr data ...
ROMに番値を指定し、バイト単位でデータを書き込む。
sw_reset
用例:sw_reset
表示をクリアし、ショートピンの状態を読み込み、メッセージを表示する。
変数 sw_enable の値も1にする。
(Ver1.04以降)
変数:rom_verbose
eeprom関連コマンドでの デバッグ用メッセージ出力の制御。
変数:sw_enable
ショートピンによるメッセージ切換機能のOn/Off